ここに記載している内容は私本人が「胸腺腫」と診断され、その内容について実体験をものに記載したものです。個人差や解釈の違い、また、病院・担当医の診断も様々ですので、あくまでも参考としていただければ幸いです。
●経緯
特に自覚症状があったわけではありません。風邪っぽい症状で2〜3ヶ月咳が止まらない時期があり、病院を転々としていました。咳止めの薬を処方されたり、アレルギーの血液検査を受けたり...でも、いっこうに症状が改善されないので一度ちゃんとみて貰おうと総合病院の「S赤十字病院」で胸のCTを撮ったのがきっかけ。そのときに撮ったCTにたまたま2cmほどの影が発見されました。ちなみにこの咳の症状と「胸腺腫」とはなんら関係がありませんでした。咳についてはその後、自然に沈静化しました。
咳の症状と「胸腺腫」は関係がないとは「S赤十字病院」の先生の診断でしたが、ネットで調べると「胸腺腫」の症状として「長引く咳」が数多く上げられていますね。私の場合はどうだったのか??? とにかく受診のきっかけは、この「咳」でした。
この時CTを撮らなければ、気づかず、今もそのままの生活を続けていたことでしょう。会社で受けていた健康診断のレントゲンでは問題なしとの診断でしたから...。インターネットでいろいろ調べても、おおくは自覚症状がなく、健康診断とかのタイミングで偶然発見されることが多いようです。
●胸腺腫とは
その前に、まずは「胸腺」ってなに?ですよね。「胸腺」とは肺と肺の真ん中あたり、縦隔(じゅうかく)と呼ばれる部分、胸骨の裏側、心臓の上あたりにある臓器です。あまり馴染みがないですよね。
私もこの病気になるまでその臓器の存在すら知りませんでした。
「胸腺」の役目はTリンバ球という白血球をつくっている臓器で、長細い蝶のような形をしています。幼少期にかけては体の免疫を担う重要な働きをしていますが、成人になると退化して脂肪組織となりその働きを終えるというもの。
「胸腺腫」は、この退化した「胸腺」の細胞から発生する腫瘍です。成人であればその働きは終えていますので、全摘出しても日常生活にはなんら問題がないというわけです。
これがその時のCT画像
○で囲っている部分が「胸腺腫」の疑いの影
●「胸腺腫」と「胸腺がん」
インターネットや文献で「胸腺腫」を調べると 「胸腺腫」と「胸腺がん」が一緒に解説されていたりしますが、この2つは厳密には違うようです。私も初めは良性の腫瘍が「胸腺腫」で、悪性の腫瘍が「胸腺がん」と思いましたが、病院の先生に尋ねると、「胸腺腫」と「胸腺がん」は別物。「胸腺腫」も良性と悪性、「胸腺がん」も良性と悪性があるようです。
●治療
一般的には開胸手術のようです。私の場合、最初診断された「S赤十字病院」でも転院先の「Sがんセンター」においても同じく開胸手術を勧められました。
いきなり手術といわれてもね...。手術前の段階ではあくまでも「胸腺腫」の疑いであり、「胸腺腫」と病名が確定していたわけではありません。実際に病名が確定したのは術後のことです。
手術を受ける前に病院の先生に尋ねました。手術の前に患部の細胞の一部を摘出して、調べることはできませんか?って。針を腫瘍に刺し(針生検)腫瘍組織の一部を取り出して細胞を調べるってやり方です。
回答としては「できる」とのことですが、ただ、腫瘍に針を刺すことにより、せっかく皮膜で覆われていた腫瘍を外に広げてしまうことにもなりかねないという理由で、当病院では即、開胸手術を行うことを勧めますとのお話でした。
今後の治療方針についてはあくまで、患者側にあるわけですが、私の場合は、まあ、腫瘍があるのは確実みたいだし、いろいろやるとそれだけ期間や費用がかかるわけだし...すなおに開胸手術に納得しました。
●どんな手術
「胸腺」が胸骨の裏にあるため、胸を縦に20cmほど切り開き、さらには幅2~3cmほどの胸骨も縦に切り、胸骨を割って、その奥にある「胸腺」にできた腫瘍を摘出します。私の場合は、腫瘍と「胸腺」そのものを全摘出しました。腫瘍と「胸腺」全摘出が一般的なようです。
実際に開胸した長さは16cmでした。あとは別途管が入るのですが、その管を入れるための穴が1cmぐらい。開胸部分の数センチ下の位置に開けられました。
さて、胸骨を割るって聞くとびっくりしますが、割ったあとはチタン製のワイヤーで割った胸骨を固定。術後1ヶ月ほどで骨はくっつくそうです。固定のために使ったワイヤーはそのまま体内に残したまま。
私の場合は5本のワイヤーで固定していました。術後のレントゲンではっきりとワイヤーの存在は確認できました。
手術にかかった時間は3時間ほどでした。
●入院期間
私の入院した「Sがんセンター」では都合11日。入院2日後に手術。術後8日で退院というスケジュールが組まれています。最近の医療の進歩はすごいですね。けっこう大掛かりな手術で、入院期間も数ヶ月?って思いましたが、わずか11日の入院です。
●以下、入院・手術までの経緯を簡単に記載します-----------------------------------
・2010.9.2
「S赤十字病院」にてCT検査を受診。
本日の費用:4,380円
・2010.9.6
CT検査の結果、偶然当初の検査目的と別の箇所に2cmほどの影を発見。
「胸腺腫」の疑いありとの診断。
本日の費用:210円
・2010.9.13
CT検査の結果を受け、「Sがんセンター」への紹介状を書いていただき、転院の手続き。
「S赤十字病院」でも手術はできるが、セカンドオピニオンと症例をより多く扱っている専門の
「Sがんセンター」で手術を受けたほうが良いと希望。
本日の費用:960円
・2010.09.24
「Sがんセンター」にて受診。
開胸、摘出手術が妥当との診断を受ける。
その他本日の検診
・エコー診断
・胸部レントゲン
・採血
本日の費用:11,600円
・2010.09.26
PET検査。
PET検査とはがん検査方法の一種で、がん細胞が正常な細胞と比べより多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用して、ブドウ糖に近い成分を体内に注射し撮影。ブドウ糖のより多く集まる患部を特定するというもの。これにより患部の細胞の性質を調べたりします。
本日の費用:31,840円
これがその時のPET画像
上のCT画像と比べるとわかるでしょ。
患部が赤く反応しています。
・2010.10.04
PET検査の結果、ほぼ「胸腺」に集中しており、「胸腺」の周りまでは影響を受けてないであろうとの見解。入院の予約をする。
本日の費用:210円
・2010.10.06
造影剤を使用したCT検査。
前回のPET検査に続き、今度は造影剤を使用したCT検査。「胸腺」の周りの血管の様子を把握するというもの。患部に血管が巻き付いているような状態だとそれだけ手術が難しくなる。
本日の費用:10,100円
・2010.10.12
手術前のいろいろな検診
・MRSA(感染症)の検査(検便・鼻、のどの粘膜の検査)
・呼吸機能の検査
・術前呼吸訓練(腹式呼吸の指導)
→ボルダインっていう呼吸訓練に使用する器具を購入(3,500円)
本日の費用:2,220円
・2010.10.18
入院
・2010.10.19
手術前日 夕食後より絶食。
・2010.10.20
手術
午前中の手術でした。
麻酔をかけられ、本人は手術室に入ったことぐらいしか覚えていません。
目がさめれば手術は終了。
術後24時間はICU(集中治療室)にて完全看護。
いろんな管につながれ、酸素マスクもしています。
・2010.10.21
昼ごろICUから一般病室へ。
酸素マスクやいろんな管から解放。
管は背中から入れている痛み止めの麻酔の管(硬膜外カテーテル)と腕から入れている点滴の2種類となる。
やや自由の身。
すでに立って歩ける。昼食より5分粥、夕食より全粥と食事開始。
・2010.10.22
腕から入れている点滴がはずれる。
・2010.10.23
本来、術後6日間ほど入れている背中から痛み止めの麻酔の管(硬膜外カテーテル)だが、入れている箇所が痛みだしたので、痛みを訴えたら、「じゃあ、はずしましょう」って術後3日目にして管が全部はずれて、自由の身に。痛み止めの役目は飲み薬で対応。
痛み止めがちゃんと効いているので、患部の痛みはさほど気にならないレベル。
順調に回復中。
・2010.10.24〜26
特にやることもなく、3度の食事と療養。暇なので談話室にて談笑、病院内を散歩など。体も洗えます。(ただし傷口を濡らさない様に下半身のシャワーのみ。洗髪はOK。上半身は看護師さんが蒸しタオルで拭いてくれます。いたれり、つくせり。感謝です。)
・2010.10.27
退院予定1日前。抜糸。傷口もきれいにくっついたみたい。
・2010.10.28
退院
入院にかかった費用:93,280円(自己負担限度額申請済み金額)
●所感
私の場合、腫瘍の進行度合いとしてはステージ I期(正岡分類)。進行度合いとしては一番軽度な度合いでした。早期発見、早期治療とはよくいったものです。たまたま撮ったCTで偶然発見され、無事処置できました。
自分が術前思い描いていた大変さはあまり感じず、今の医療技術の高さを実感しています。術後の翌日より、ほんと手術したの?って感じで日常生活ができるレベルでした。確かに胸元をみれば、ちゃんと手術の後があり、手術をしたんだな...ってことはわかりますが...。
●これから、治療・手術をおこなうみなさまへ
人によって症状、術後の経過等、様々ですが、心配することはありません。インターネットなどで調べると合併症や手術のリスク等いろんな事が書かれており、不安になりがちですが、その思いを担当の先生に素直にぶつけましょう。確かにそういうリスクを伴うことを認識する事は大事ですが、先生と話し合い、自分の症状や今後の治療方針を理解することによりその不安は解消されてゆくことでしょう。体調を整え、治療・手術に専念しましょう。
<追記>
・2011.10.20
ちょうど、今日で手術から1年が経ちました...。体はいたって健康です!!! 日常生活になんら支障なし!!! 医療の進歩か、執刀医の腕か、手術の跡もすっかりきれいになりました。術後の経過観察は1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後...というペース。胸部レントゲンを撮って経過を観察。今のところ問題なし。元気で生活していますよ!!!
・2012.10.20
術後、2年が経過。とくに生活に支障なし。ただ、未だ経過観察の身。残念ながら新規の保険には加入できません。みなさん、気をつけてくださいね。保険の見直しは元気なうちにどうぞ。
・2013.10.20
はい、術後3年目です。3年も経つと手術したのも遠い昔の話のようです。それだけ元気で毎日過ごせているということか…。感謝ですね。術後の経過観察は、一時期6ヶ月毎になりましたが、担当医が変わって、また3ヶ月毎のペースに…?。で、前回の受診時に6ヶ月ぐらいでいいのではないか?と訪ねたら、4ヶ月毎のペースとなりました。で、来月が受診月です。日常はおかげ様で、術前となんら変わらない生活を続けていますよ!!!
・2014.10.20
おかげ様で4年目突入です。日々元気に過ごしております。ちょうど今週末は数ヶ月ごとの定期検診日。今回はCTを撮ります。何事もないことを祈ります。
・2015.10.20
とうとう5年が経ちました。先日受けた診察をもって、経過観察が終了。特に異常は見当たりません。日常生活も変わらず元気に過ごせております。
ありがたや〜。ありがたや〜。
経過観察は終了しましたが、担当医と話し合い、これからは任意で一年に一度、CT検査を受診することにしました。
私もそれなりの歳ですから、一年に一度ぐらいちゃんと体のチェックをしないとね…。
・2016.10.20
6年目。もう6年ですね...。
このブログを書いていたおかげで、今も胸腺腫のことを思いだしますが、手術が遠い昔の話のようです。
この間CTを撮ってきました。おかげ様で異常なし。
日常生活もまったく不自由なく過ごせていることに感謝ですね。
・2017.10.20
7年目です。任意の経過観察も問題なし。今も術前となんら変わらぬ生活ができていることに感謝。まあ、加齢とともに胸腺腫以外の体のあちこちにガタがきているのは事実ですけど…(笑)
・2018.10.20
8年目です。任意の経過観察も問題なし。任意になってからレントゲンではなく、CTに変更したので、ついでに胸腺以外の部分もみてもらっています。
で、要経過観察としては、順調に育ってきている「胆石」ですかね。
会社の健康診断でも毎年要経過観察項目になっていますが、現在のところ5mmまで成長しています…。
そんなこんなではありますが、日常元気で過ごしております。
・2019.10.20
9年目です。先日、毎年恒例となりました経過観察にも行ってきました。おかげ様で問題なし。来年で10年ですか...。任意の経過観察でしたが、担当の先生から来年で10年だから、もう経過観察もいいでしょうといわれました。私としてはここ5年間はCTを撮ることにより経過観察以外の他の異常箇所を見ていただく健康診断の目的でもあったわけですが、まあ、先生がそういうのなら来年で辞めてもいいかな〜なんて思ったりもしています。
・2020.10.20
祝 !! 10年 !! いや〜10年ですよ。胸腺腫と診断され、手術をし、退院してからはや10年。退院後、このブログをアップし、それから年1回こうして経過を綴ってきました。先日10年目の経過観察を終え、問題なしとの診断もいただきました。とりあえず経過観察も卒業となり、ブログの更新もひとまず休止しますが、ブログはこのまま残しておきます。
胸腺腫と診断され、検索でこのブログを訪れた人に、少しでも安心感を持っていただけば幸いです。
こんばんは、はじめまして。
返信削除私は今年の7月に胸腺腫が判明し、9月後半に胸腺摘出手術を受けた40代の女性です。
胸腺腫が判明した際、こちらのブログがとても参考になりました。
手術は他臓器への浸潤もなかったため、摘出したのは胸腺のみですみ、術後2ヶ月が経ちましたが経過は順調なようです。
ただ、胸の圧迫感や息苦しさなどがまだ残っており、まだ不便な日常生活を送っています。
担当医からは画像上も血液検査などの結果からも悪いところはないので、その点は経過観察と言われてます。
現在のネット社会でも胸腺腫の治療をした方自体が少なく、相談をする人も見つからないため、こちらにコメントをした次第です。
2年経過し、順調のようで何よりですが、術後、胸の圧迫感や息苦しさなどはなかったでしょうか。
突然のコメント失礼かと思いましたが、術後から数ヶ月、半年位の経過がどのような感じだったか教えていただければ幸いです。
メッセージ機能がなかったようなので、こちらにコメントさせていただきました。
しむみう様
返信削除コメントありがとうございます。
あくまでも私の経験値でしかお話はできませんが、術後2ヶ月後だとまだまだ手術の違和感は残っていると思いますよ。ブログでは入院期間11日の部分しか触れていませんが、実際は術後、1ヶ月間は自宅療養をしており、会社に復帰したのはその後です。胸を開胸しているので、重たいものを持つのを控え、極力、胸に負担がかからない生活を心がけておりました。その頃は体をひねる動きなどで胸に痛みが走りましたし、傷も2ヶ月足らずだと痛みもありましたよ。ただ、我慢できない痛みではないので、日常生活なんら問題なしという表現にしていますけど。
胸の息苦しさに関してはあまり感じませんでした。ただ、激しい運動(走ったりとかスポーツとか)も意識して控えていました。
私も今だ、経過観察中です。順調に回復していれば、時間の経過とともに手術のことも忘れるぐらいになるのではと思います。そのための経過観察ですから、次回の診断の日を待たずとも違和感を感じた時は担当医にご相談されてはいかがでしょうか。こればっかりは個人差によるものなので、術後の経過も人それぞれですよね。
コメントの回答になったかどうかわかりませんが、お互いこれからも健康に気をつけていきましょうね。
なにか、気になることがあればまたコメントください。
g.field様
返信削除返信ありがとうございます。
退院後1ヶ月は自宅療養なさってたんですね。術後2ヶ月位でまだ違和感があったと聞いて少し安心しました。
私も痛みは退院直前には痛み止めを飲まなくても平気な位楽になっていました。
ただ薬を飲む程ではないけれど、未だに鈍い痛みや胸の違和感はなくなりません。
でもそれが当たり前なのかもしれませんね。
重い物をもったり、体をひねったりは私も気をつけています。2ヶ月経過し骨もだいぶくっついたかと思い、最近はあまり気にしなくなりましたが、まだまだ気をつけた方がいいですね。
胸の圧迫感などは様子を見て、また担当医に相談したいと思います。
お忙しい中、ありがとうございました。
またコメントする事もあるかと思いますが、その時はよろしくお願いします。
「Take」といいます。
返信削除自分も胸腺種を患い、つい先週手術を行いました。g-fieldさん同様、胸骨正中切開で胸腺の全摘出です。胸腺種の疑いがあると急に言われた際非常に戸惑いましたが、このページを見て非常に勇気づけられました(しむみうさん同様、ネットでは情報が錯綜しているし・・・)。
また、投稿させていただくかもしれません。まずはお礼までと思い・・・。
Take様
返信削除コメントありがとうございます。
わたしのつたないブログがお役にたててなによりです。ちょうど季節の変わり目、風邪など引かないよう、どうぞご自愛ください。
3年経過何よりです。私は術後1カ月で、まだ傷がつっぱったり、天気が悪いと体の中の切除した部分がなんとなくじくじく痛かったりと・・・。
返信削除はやくg.fieldさんの域まで行きたいところです。
ほかのブログの更新も楽しみにしています。(^^)
Take様
返信削除返信ありがとうございます。
術後1ヶ月だと、傷がつっぱたり、天気が悪いと体の中の切除した部分がなんとなくじくじく痛かったりと•••。
そうですね。私もその頃はそんな感じでしたから、ゆっくりと傷を治していきましょうね。
これからの季節、寒くなりますので体調管理を万全に。風邪を引いて「咳」込むと傷口に響きますよ。
私は術後の冬は風邪予防のため、マスクを常にしておりました。今年の冬は自己防衛をおすすめします。
4年目突入おめでとうございます。
返信削除Take様
返信削除コメントありがとうございます。ちょうど今日、定期検診を受けてきました。CTを撮りましたが、特に問題なしとの事です。一安心です。
g.fieldさん、こんにちは。
返信削除実は私も胸腺腫で約7年前(8月末に8年)正中切開、胸腺全摘しました。
私が皆さんと違うところは、デコルテの傷跡が嫌で、乳房下からの開胸手術にして貰ったことです。
そのかわり、胸下から喉仏辺りまで皮を剥ぐように切り、胸骨を切断したので、骨の傷みと皮膚の傷みが酷かったです。
鎮痛剤を貰いましたが 全く効かず、それ以降は飲んでいません。
あと、硬膜外カテーテル麻酔は、脊髄の骨の空間が狭く 針が骨に当たってしまい、悪くすると下半身不随になるかもしれないと言うことで、全身麻酔のみで行いました。
術後 寝返りは痛くて打てず、2ヶ月横向きで寝ていましたし、胸に厚さ1センチの鉄板を入れたような違和感と傷みが3ヶ月続き、ジャグジーやダンスなどは、1ヶ月目に行きましたがかなり辛かったです。やはり無理と言うことでダンスは2ヶ月目から、仕事は3ヶ月めから復帰しました。
主治医は、運動したければすぐにでもどうぞと言ってましたが、皮膚の傷みもあり、ちょっと無理でしたね。
気にならない傷みになったのは2年め以降から。でも幅のあるものや、沢山の買い物袋などはいまでも痛いです。
あと、時々思い出したように 骨が痛んだり 皮膚が痛んだりします。
胸筋使わない運動は問題ない感じになりました。
1年後にプールでクロール軽く1500メートル泳いで その後も痛くなかったので安心していますし、たまに泳ぎます。
私の主治医が、1ヶ月検診、3ヶ月検診の後に、レントゲンをしましょうと1年後の予約を入れてくれましたが、行き忘れてしまいました。
その後も経過見るんですね。切ったら終わりと言っていたので、楽観してました。
早々に病院に掛かります。ありがとうございます。
久々に胸腺腫のことを思い出して検索したら、こちらに行き当たりました。
病気経過内容が詳しく丁寧に書いてあり、素晴らしいなと思いました。
私や 胸腺腫にお悩みの沢山の方のお力になりますね。
manoo様
返信削除コメントありがとうございます。
ブログの中で「人によって症状、術後の経過等、様々ですが…」と書きましたが、manoo様のコメントを拝見し、ほんと、人によって症状、術後の経過等、様々なんだなと改めて思いました。
乳房下からの開胸手術とのこと、胸骨に沿って縦に開胸するのとは、後の痛み方も違うのでしょうね。そういえば、私の主治医が開胸は胸の真ん中が一番痛みが少ないとか言ってたのを思いだしました。胸の左右、脇腹にいくに従い、腕を動かしたり、体をひねったりする動きが伴うので、痛みも増すし、傷口に違和感がなくなるのにも時間がかかるということらしいです。
ともあれ、みなさんの貴重な体験談は、これから胸腺腫の治療を行う方への励みになると思います。
もっと、もっと、いろんな方の体験談が集まるといいですね。
初めまして、ブログ読ませて頂きました。
返信削除私も先日、健康診断からの別件再検査の流れから10万人に一人とよく書かれている胸腺腫に見事当選したらしいことが先日解りました。(問題の箇所は何でも無かったので少しはほっとしています)
しかし自覚症状が全くないので別世界の話の様で、腫瘍と言われてもヘコみようが無く、まだ狐につままれた冗談でも言われた感覚でいます。
ただ、病院で聞いた時も胸腺なんて牛の部位の一部くらいの知識した無い自分も、帰ってきて色々調べていたらだんだん納得出来てきました。
取らないという選択肢は無く、もう取るしか無いと言う事で自分を納得させている状況です。
こちらのブログでこれからかかるであろう日数と費用がなんとなくつかめて、まるでこれから戦う相手の姿も見えない不安からは少しは解放されました。
自覚症状がないせいか、病気の進行具合よりも、仕事への影響や費用がどうしても気になってしまいます。
最後に、手術時の麻酔は全身麻酔では無く硬膜外の部分麻酔なんですね、背中に針って痛そうで、手術でそこだけ怖いなと思いました。
お元気になられ、ほぼ普通の生活に戻れたご様子で励みになります。
先人のこういったブログは本当に助かります。
読ませて頂きありがとうございました。
Unknown様
返信削除コメントありがとうございます。
私もUnknown様 同様、自覚症状がなく、ほんとに手術するの?って感じでした。
麻酔についてですが、手術中の麻酔は全身麻酔です。
私の場合ですが、まずは病室内にて、基礎麻酔の筋肉注射。そのままストレッチャーに乗って、手術室へ運ばれていきました。この時はまだ意識があります。
手術室に入ってから、硬膜外カテーテル(麻酔の管)を背中に入れ、全身麻酔開始。なので、ここから先の記憶は全くありません。目覚めれば、そこはもうICUで、手術は終わりましたよって感じになると思います。
どうぞ、体調を整え、手術に望んでください。
5年経過おめでとうございます。保険も見直しできますね!?
返信削除私はつい昨日2年目検診が終わったばかりです。体は節々痛くなったりしますが、頑張ろうと思います。6年目、7年目も更新してくださいね。
Take様
返信削除コメントありがとうございます。
おかげさまで術後5年が過ぎました。
Take様も時の経つのと同時に、手術のことをあまり意識しなくなるのではないでしょうか。でも、面倒がらず、経過観察は続けてくださいね。
コメントしたはずが、upされていなかったようです。
返信削除無事更新おめでとうございます。
Take様
返信削除いつもコメントありがとうございます。Take様もその後お変わりございませんでしょうか。
一年に一度、忘れずにアップしていきますね。
7年目、おめでとうございます。私自身4年経過で普段の生活では病気であったことを忘れてしまいがちですが、胸の傷を見るたびに・・・という感じです。
返信削除Take様
返信削除いつもコメントありがとうございます。その感覚は同じですね。
Take様もその後の経過は順調のご様子。お互い、なによりですね。
先日、肺の画像に影があると、CTを撮り胸腺腫の疑いを指摘されました。他のサイトを見ると怖い事ばかり書いてあり、不安になっている時にこちらのブログを拝見しました。勇気が出ました!ありがとうございます。手術をしてもらう事にします!
返信削除Unkown様
返信削除コメントありがとうございます。私のつたないブログが少しでもお役に立ててなによりです。
体調を整えて、手術に臨んでくださいね。(*^^*)
初めまして
返信削除私も去年CT検査で「縦隔腫瘍の疑い」と診断され、g-fieldさんのCT画像とほぼ同じ状態でした。
先日手術で腫瘍を含め胸腺を全摘しました。
このプログを読んでいる方のために記載しますが、今年(2018年)の4月よりロボット支援胸腔鏡下手術での縦隔腫瘍摘出術が健康保険適用になっており、正中切開および普通の胸腔鏡手術でない術式が選択できるようになっています。
胸腔鏡の手術よりも細かい対応が可能となるので、胸腔鏡で無理と追われてもロボット支援手術で対応できるケースもあるようです。
まだ、縦隔腫瘍のロボット支援手術を保険適用でやっている病院は数が少ない(4月から保険適用になったけど病院が審査に通らないと適用にならない)ですが、探して相談してみるのもいいかもしれません。
因みに都内の病院でロボット支援胸腔鏡下手術を受けましたが術後1日目に夕方には歩行可能になり術後2日目に退院できました。術後の痛みもほとんどありません。
参考までに!
rinsizuku様
返信削除有用な情報ありがとうございます。治療の選択の幅が広がるのは良いことですね。しかも、2日目には退院とか…
すごいですね。
g.field様
返信削除他の方がコメントしている通り同症例に対してネガティブなブログが多いなかこのブログには勇気付けられました。
まだ病理検査の結果待ちですが結果がでたらg.fieldさんのブログを参考に経緯を纏めておこうと思います。
数年前は正中切開しか選択肢がなく胸腔鏡でできるようになり胸腔鏡のロボット支援が可能になりと医学の進歩は早いですね。
そのうち免疫療法で切らなくてもいい時代が来るかもしれませんね。
rinsizuku様
返信削除追加コメントありがとうございます。
胸腺腫がレアな病気で、学術的な情報が多いので、もっと身近な情報が集まると良いですね。(*^^*)
8年目おめでとうございます。私も丸5年となり、任意でもといわれたのですが、しばらく変えずに半年ごとのCTとしています。10年が待ち遠しいです。
返信削除Take様
返信削除いつもコメントありがとうございます。Take様も5年経過おめでとうございます。胸腺腫に限らず、お互い健康には気を使いましょうね。(*^^*)
9年目おめでとうございます。私も丸6年となり、半年ごとのCT検査を1年ごとに振り替えようかと考えているところ。来年の更新も楽しみにしております。
返信削除Take様
返信削除いつもコメントありがとうございます。
来年で10年です。すでに任意の経過観察となっていますが、担当の先生から来年でもういいんじゃないかな。とも言われました。来年が最後の更新となるかもですね。
Take様も問題がないご様子。なによりですね。(*^^*)
無事10年おめでとうございます。
返信削除Take 様
削除ありがとうございます。
Take 様も7年目ですよね。
お変わりありませんか?